調べてみると、ガゼット誌 の1988年11月号にこのShayのキットバッシュの記事があった 。記事の筆者、Robert Stephens氏は、「台車(この模型の最良の部分)と駆動装置の部品、他のわずかなデテールだけを使って、完全に作り直すことにした」*、と書いている(僕の勝手な翻訳である)。そして、どのように製品のギアボックスを活用しつつモーターを交換して良く走るようにしたかを、図を示して説明している。
自分が入手したものは、走りが悪いと言うより、線路にのせて電流を流してもピクリともしなかった。ところが、集電不良を疑ってモーターに直接リード線をつないでみると、一応反応することがわかった。やっぱり集電に問題がありそうだ。
もう一つの問題は、電源を直結してもスムーズに車輪が回らないことだ。その原因は、ギアボックスで減速されたモーターからの動力が、まず床下中央にあるシャフトによって後部台車の車輪に伝えられ、それからさらに前部の台車に伝わっていくという、Climax と Shay をミックスしたような独特な伝動装置にあるようだ。
(下の写真:床下中央に、しっかりしたシャフトが見える。また、前のオーナーさんが集電を改善しようと取り付けた集電シューも見える)
僕の工作力で、果たしてガゼット誌の記事のように、この仕組みを活かしつつスムーズに走行するよう、調整できるのだろうか。鉄道模型は走らないと楽しくない。なのでちょっと不安だが、こういう問題のあることを前提にキットバッシュを進めることにした。
* Narrow Gauge and Shortline Gazette, 1988 Nov, p.72
(続く)
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