ゴンドラの制作 (3)

2022年8月22日月曜日

ゴンドラの制作

Bachmann は、1/22.5でダンプカーを発売した後、ほどなくして同種のダンプカーを1/20.3というスケールで売り出した(今はすでに製造してないようである)。良くできた模型だというネット上の情報もあったし、制作中の自分のPORTERも同じスケールなので、もっけの幸いということで、安く販売されていたものを入手した(下の写真)。

手にしてみると、1/22.5のダンプカーの改良品と言うより、ほぼ別物と言った方がよいくらいの製品になっていた。縮尺の違いだけではなく、全体がより実感的になり、台車や車輪がプラスチックではなく金属製になった。とても気に入ったので、これを分解して、ゴンドラの下回りに使うことにした。だが、この製品の縮尺の違いが、ある問題をもたらした。その問題とは、カプラー(連結器)の高さに関するものである。PORTERの連結器とゴンドラの連結器の高さが合わないのだ。

Accucraft のPORTER については、Westside Lumber の1号機の写真などを参考に、フロントビームにいわゆる朝顔型のカプラーをつけた。テンダーも同様である。そもそも PORTER のキットバッシュを始めた動機は、この1号機の写真を見たことであり、そのイメージを自分なりに再現することに夢中だった。そして、カプラーの形と位置の決定には、それなりのこだわりがあったのである。

また、すでに述べたように、他の車両に連結することも考慮していた。LGB の Grizzly Flats Railroad のゴンドラが好きなので、PORTER が完成したら、これを改造して連結しようと考えていたわけである。なので、このゴ ンドラのカプラーを朝顔カプラーに交換すれば、テンダーに連結できることは確認していた。下の写真のように、カプラーの高さも、床の高さも、テンダー側と合致している。

このように、自分が加工したPOERTER のカプラーの高さはLGBのゴンドラに合っているので、Bachmann の改良版ダンプカーの下回りを使うとなると、逆に問題が生じてくるわけである。LGBのゴンドラとBachmannの旧版ダンプカーの車輪の直径は、測ってみると両方とも約20mmである。Bachmann の改良版の方は25mmなので、車輪の半径では約2.5mmの差があることになる。台車自体の大きさなども違ってくるので、合わせて5mmくらいの高さのずれが生じる。このことに気が付いたのは、残念ながら、フレームを含む上回りを作ってしまってからのことである。

縮尺1/22.5の車両に合わせてカプラーの高さを考えておいて、1/20.3の模型の部品を使えば、ずれが出るのは当然のことである。仕方がないので、木で作ったフレームを削るなどの修正をして組み直した。その結果が下の写真である。一応、カプラーの高さはなんとかなっている。


だがこれで問題が解決したわけではない。その後手にいれたAccucraft の Ore Car をPORTER のテンダーに連結しようとしたら、写真の通り、大幅にカプラーの高さが違うのだ。

やっぱり PORTER のカプラーは、Accucraft が元々つけていた多段式?のカプラーのままの方が良かったのではないかと思ってしまうのである。実物のPORTERもいろいろな高さのカプラーを持つものがあったらしいので、これはこれでいいと思うこともできるのだが。

(続く)

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