shayのキットバッシュ (4) 集電と駆動装置の問題(続きの続き)

2023年7月5日水曜日

shayのキットバッシュ

前回、いろいろな工夫の結果、「スムーズにギアが回転するようになった」と書いたが、実際には問題がすっかり解決したわけではなかった。

台車の側梁(サイド・フレーム)と枕梁(ボルスター)を固定する左右各1本の小さなビスは、やはり曲者であった。このビスをちゃんと締めると車輪の回転が悪くなってしまうのだ。適度に回転させるには少し緩くしておかなければならない。しかし、そうすると例のギアの噛み合わせに影響が出てくるのは明らかである。

このShay、普通に走るようにするまでが結構大変である。

検討の結果、ビスのこうした問題はワッシャーを入れることで解決できた。しかし、ビスの状態がどうあれ、走りの維持のためには、とにかく台車がしっかりとした構造になれば良いだろうと思った。そこで、実物の写真を参考にして、さらにタスキ掛け(対角)の補強用バーを入れることにした(下の写真)。「念には念を入れて」というわけである。

このバーは、 Lima 社のカタログでは、 diagonal brace bar という名称になっているものだが、このバーを入れることで外観的にも良くなると考えた。Shay の模型を上から見た場合、ランボードとボイラーの間から、台車の上部が良く見えるからである。

台車はこれで一応完成である。


ここまで、集電や駆動の改善に随分手間取ったが、それでもこの模型は Large Scale の Shay としては先駆的なものだったと思うから、敬意を払いならが Kitbash を続けることにしている。(G gauge に限らず、模型の Shay においては、様々な駆動方法が試みられてきたと思うが、それを比較してみるのも面白いかもしれない。)

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