Accucraft ポーターのキットバッシュ (1)

Accucraft というアメリカの模型会社のポーターを、安価に国内のオークションで落札し、それを修理・改造している（写真）。いわゆる Fn3 スケールなので軌間は45mm、縮尺は 1/20.3 である。もちろんポーターはアメリカでも人気のある機関車だが、この模型についての雑誌のレビューやネット上での評価は、スピードが遅すぎる、牽引力がないなど、あまり芳しいものではなかった。すでにLGBのポーターが出ていたので、その快調な走りと比較され、買うならLGBだという意見がネット上のフォーラムでは優勢のようだった。そのため、少し購入をためらっていたが、間もなく市場から姿を消し、次のバージョンが大幅に値上げされて発売されたのである。

LGBのものに比べてAccucraftのポーターの外観は、なかなか良い。フランジもおもちゃっぽくない。やっぱり、あきらめられなくて、送料が安い国内のオークションでの購入となった。このポーターはブラス製だが、初期バージョンはアメリカでかなり安く販売されていたと記憶している。だから安価に入手したといっても、あまりお得感はなかった。しかも手に入れたのは、おそらく床などに落とされて破損したと思われるものだった。煙突は折れ、フロントビームも潰れており、ほぼ走行不能の状態であった。また、たぶん走りを改善しようと前のオーナーさんがいろいろ手を入れた痕跡もある。正直に言って、これはちょっと失敗だと思った。

だが不思議なもので、こんな模型だからこそ、何とか修繕してみたいと思ってしまったのである。今ではこの中古品には感謝している。思い切って分解し、自分なりに加工を楽しんでいるからである。煙突は直しきれず、まだ少し傾いたままであるが、モーターを交換し、DCC化（サウンド付き）した。そして、さらに手を入れ続けている。